ケーキハウス トミタ



田中
本日はよろしくお願します。
まずは、生年月日と出身地をお願いします。
また、子供の頃はどんな事に熱中していましたか?
冨田氏
1961年1月25日出身は福岡県の糸島市です。
子供の頃から料理とか食べ物に興味があって、家ではよく料理の手伝いをして、台所にいるのが好きな子供でした。
高校では音楽が好きで吹奏楽部にいました。
田中
パティシエを志したきっかけは?
また、修業時代のお話をお伺いできればお願いします。
シェフ
冨田氏
元々、小学校の頃から将来は「コック」になるって友達にも宣言していました。
またコックになるのが夢でしたので、元々は日本料理が好きだったもんですから、高校までは日本料理に進もうと思っていました。
高校の卒業間際に冬休みを利用して日本料理でアルバイトもしましたので、卒業後は大阪の辻調理師学校に行きました。

僕らの時代には製菓の学校はなかったですね。料理全般習うわけです。
そこで、選択がいくつかあって、製菓を専攻したんですよ。
アルバイト進学でアルバイト先に喫茶があったもんですから、住み込みでアルバイトしながら学校に行ってました。

そういう関係もあってお菓子とかカフェに興味を持ってこの道も面白いな〜って思いました。
卒業する頃には、お菓子の道で行きたいと思うようになっていましたね。
田中
辻調理師学校を卒業されて修業されたのは?
冨田氏
大阪にある「ポアール」さんに12年間お世話になりました。
修業時代は、はじめは手探り状態で、自分で勉強しながら覚えて行くって感じでした。
お店の寮にお世話になり、一からお菓子の勉強をしました。 何人か同期がいたんで、
お互い切磋琢磨し合いながら仕事をしました。 行動するのも職場の者と一緒で、早く終わったときには野球をしたり、
遊んだりと楽しかったですね。
12年間の間は販売や製造をしたり東京やヨーロッパへも勉強の為に行かせてもらったりと、充実した12年間でした。
指導する立場にもさせて頂きそのことが、私がお店を持った時に経営面等で非常に役に立ちました。
その後、鹿児島のフランス菓子「一公」さんで、ケーキや焼き菓子、
お客様に対する思いなど3年間勉強させて頂きました。

文字

田中
お店を出そうと決心されたのは、いくつのときでしょうか?また、ここにお店を出されたのは?
冨田氏
お菓子屋になろうと思った時からです。
もう、はじめに、コックになろうと思った時に将来はお店を持ちたいと思っていましたから。
ここにお店を出したのは、やっぱり地元に出したいという想いがあったからです。
それに、いろんな方に相談して、ある人から自分の気持ちの落ち着く所に出した方がいいんじゃないって言われましてね。
田中
トミタの名前にしたのは?
冨田氏
トミタの名前はお客様にすぐ覚えて頂けるように、親しみやすく分かりやすいよう、自分のハンコを全商品に押すような気持ちで責任を持ってお出しできるという想いで命名いたしました。
田中
お店をオープンされて、今年2008年で何年ですか?オープン当時のお話をお願いします。
冨田氏
1996年の1月25日にオープンしましたので今年で13年になります。
オープンの日は私の誕生日の日なんです。いろいろオープンを考えた時に誕生日がいい頃かなって思ったんです。
この地に移転オープンしたのが、2004年の7月25日ですね。

オープン当初は私と妻、製造1名、販売4名の計7名で始めましたので、
作るほうが大変でした。
半年間は夜中の3時、4時ぐらいまで仕事をして、仮眠する程度でした。
それからスタッフも少しずつ増えて、今では製造が9名、販売が8名程になりました。
田中
菓子職人にとって大切な事は?
冨田氏
そうですね。
やっぱり食べる人の笑顔を思い浮かべながら一つ一つ丁寧に想いを込めて
作ることです。それが一番大切なことだと思います。
私がよくお店のスタッフに言っているのは、自分たちは1000個、2000個のお菓子を作っても食べられるお客様はその中のひとつしか食べないから、どれをとっても美味しいと思えるようなお菓子を作 らないといけないとよく言ってます。
たとえ1000個の内1個失敗してもその1個を食べられたお客様は美味しいとは思わないですからね。
田中
これから菓子職人になりたいと思っている人にアドバイスを。
冨田氏
見た目は華やかですけど、大変な部分も多い世界なんで、体力的にも苦労する部分も多いとは思います。
だけど、人の喜びに携わる事が多い仕事なんで、やりがいは凄くあると思います。

自分が頑張った分だけ喜んで頂けるし、自分自身も楽しめる職業でもあると思うんで、最初はつらいと思いますが、
頑張ってやればいいことはたくさんあります。最初の1、2年であきらめたりしてしまわないように。
仕事っていうのは誰かが楽しくしてくれる訳でもないので、自分から楽しみを見つけながらする事が大切だと思います。
田中
本日はありがとうございました。
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